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2006/07/22

韓中の選択は?>靖国参拝は総理か天皇もか。

リンク: @nifty:NEWS@nifty:昭和天皇、A級戦犯合祀に不快感…宮内庁長官メモ(読売新聞).

■ここ数日メディアを賑わしているのは,欽ちゃん球団の存続についてと,この↑話題。

■ことの真相は別としても,
 つまり,本当に先代天皇がそう言われたのかは,ご本人が他界されてしまっているため確かめようがないのだが,信頼が置ける方のメモが残っている以上は,それが真実とされるであろう。

 そして,この時期にこのニュースが公にされたのには,やはり意味があると言えよう。

 一瞬,いままでの小泉政権や,これからのポスト小泉政権,つまり,ここ数年の日本の政治の流れにとって,非常に不利な事実が明らかにされてしまった! と思わせられるのだが,実はそうではない。
 そんなことがあるわけない。

■敗戦後,米国に「おしつけられた」憲法によって,しかたなくそれを受け入れ,軍備を捨てさせられたことによって,自らの軍備を持つという「大人の国家」には,なれず,やむなく安保を受け入れた。という文脈の巧妙さ(これによって日本は他国の非難を受けることなく莫大な軍備への支出を抑え,経済発展に注力することができた)と同様に,
 
 またしても,日本は,非常にうまくやったんじゃないかと。

 または,やろうとしているのではないかと。

■つまり,これによって,「天皇が‘いわゆるA級戦犯’が合祀されることに反対していたので,靖国参拝をやめざるをえなかった」という論理。

 これで,日本は,「日本ローカルでは,死人はみな,仏様(ホトケサマ),生前の罪は罪として,みな神様のお膝元に向かう。罪を憎んで人を憎まず,善悪の基準は世につれ時につれ,亡くなってしまった人を悪し様に扱うことは,それが悪人であったとはいえ,いけないことだ。」という古き良き常識を,ある面,譲歩してしまうことになる。

 しかし,中韓が喜ぶ,A級戦犯の分祀をすることで,首相の靖国参拝ができるばかりでなく,天皇までも,参拝ができるようになる。

 さて,中韓はどうでるか?

 楽しみだなー。

※もちろん,A級戦犯の分祀だってタダしちゃダメだよ。
 そんなお人好しの国はもうやめないと。他国のようにちゃんと見返りをもらってね。

■話を身近に戻して考えると,

 天皇が靖国参拝? それはなんかやばくないか?
 戦前っぽくないか? 戦中っぽくないか?

 えー,道理としては…えーっと,なに,政教の分離に触れないか?

 触れないね。天皇は政治じゃない。
 そもそも,日本の神話からつながる歴史上では,神の子孫でさえある。
 本来の姿に戻っただけとも言える。
 それがなされなかった,いままでがおかしいってことだ。

 それを認めていく風土が,日本人ってことだ。

 天皇が,ことあるごとに靖国に参拝する。
 それが,よいこと,だと,とらえられるようになる。

 さあ,そうなれば,中韓への反発心ゆえに参拝してみようか,という人以外にも,素直な気持ちで,人々の暮らしの安寧を願って参拝する人が増えるだろう。 

 ある意味,皇居の他に,聖地ができるようなものだろう。

■また,日本の神話ってどんなんだっけ,と学ぶ人も増えるだろう。
 小中学校で教えてもいい。

 自国の神話が語れない国民,という国際的に見て恥ずかしい状況ではなくなる。

 もちろん,その神話が,その都度の戦争に際してどのように曲折され,利用されてしまったか,という歴史も併せて教えるのが,日本らしいし,カッコイイ。

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