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2011/06/15

働いたらお金がもらえるとは限らない。

■景気が悪くなってきて,それがこれだけ続くと,いままで隠されてて見えなかったトコがチラチラとみえてくる。

 出版不況,などというコトバを耳にするようになって15年は経ってると思うし,出版が不況なら,印刷はそれ以前にもっと不況のはずであり。製紙業界もやはり不況になる。

 自動車産業は裾野が広く,景気に与える影響が云々と,ニュースでは常識のように言われるが,この出版,印刷,製紙の産業も,それ以前の時代から同様の形だ。

 電子化,は,これから本格的になってくるわけで,ナカヌキ,も流通業を始め様々なところで始まってきたわけで,そんな話を,まだ社会人になって間もないころだかそのあとだかに,その頃の友人たちと話になったときのことをいまだに覚えている。

 高校時代の友人ってことで,私立高校だったこともあり,それは親の収入がつまり同程度だったってことを表してる。

 代々の農家で土地の一部にはアパートを建てて経営してて彼の代には農家をやめてしまおうって友人は,世の中はもっと合理的になった方が良いといったようなことを自分が話していると,そうしたらおまえの仕事がなくなってしまうじゃん,困らないのか,と言う。

 そうなったらなったで,自分ひとりまたは家族含めて暮らしていくくらいは,なんとかなるだろう。それよりも非合理的な形を維持することは社会に対して及ぼす影響がまわりまわって結局は暮らしにくい世の中になっていくと自分は言った。

 なにごとも自分よりもずっと合理的に考え,社会正義を唱えることの多い彼に対して,それを説明しなければならないことに,自分は何かを見つけた気がした。

■練馬区で生まれ育って,30近くなって初めて北区,そして荒川区に住んだわけだが,練馬区にいるときは,東京と,ニュースで言うときは,自分らのことだと思っていた。

 練馬区から,池袋や新宿や渋谷にももちろん行く。東京だ。東京に違いない。

 しかし,北区,そして荒川区に住んでみると,同じ東京といっても全く違う。

 浅草や,巣鴨など,上野,御徒町,アメ横,なんだか白茶けた,お年寄りのイメージだったのだが,こちらこそもともとの東京じゃないか。

 練馬区は畑だったところに,田舎から東京に出てきた人ばかり,いまや立派な住宅地になっているけれど,いや,その頃から畑3割でその他は立派な住宅地であったわけだけれど,僕らの小中学校の同級生は,みな親ごとにどこかに散り散りになってしまって,生まれ育った土地に戻っても,同級生なんてほとんど住んでいやしない。

 それもまた東京の一面なのだが,本来の東京ってのは,この東側にあったんだよね。
 ってのを,住んでみて再認識ができた。

■上記の2例で何が言いたいかというと,わかっていても,実感してみないと,自分の身をそこに置いてみないとわからないことが多いってことだ。というか,それが全てだってことだ。

 で,タイトルの「働いたらお金がもらえるとは限らない」ってのは,そのたぐいのこと。

 働かなきゃ,生活ができない,ってことで,勤め先を見つけよう。と言うのは,世の中の大半にとって普通の考え方なのだろうが,自分がそれを聞くと,短絡していると思う。

 そして,勤めれば,月々固定の給料をもらえる,と当然のように考えるのもまた,短絡している。

 給料をくれるのは,たしかに会社だが,それは,個人がそれだけの収益を上げるから,そこから諸経費を天引きして,悪く言えば,ピンハネして,分配するのが給与なんだから,入ってすぐに何十万ももらえる仕事なんて,そうそうあるはずないだろう。

 会社は魔法の箱ではない。

 もし,そんな人がいたのなら,会社に入らずとも,それ相応の収益を上げる何かの労働ができるはず。
 マージンをとられない分,そりゃ,個人でやったほうが良い。

 仕事なんて,やってみなければ,お金になるかどうかなんてわからない。

 勤めたからって,どうにかなるもんじゃない。
 固定給がもらえる方が変だ。

 会社の業績によって変動するのが本来であり,それはもちろん過去のあれやこれやも引きずった上で。

 マイナスの時は,逆に支払わなくちゃならないんだよ。

 それをすべて経営者のせいにして来たんでしょ。
 そりゃ,ある面,すごい。すごい無神経。鉄面皮。

■新卒者の就職率が下がっているという。
 しかし,アルバイトは人材が足りないという。
 若い人だけでは足りず,主婦層や,中年男性,外国人で補っているという。

 聞くと,時給が安いとか,正社員じゃないと,とか,将来の昇給が保証されてないと,結婚もできないし子供もつくれない,とか言ってる。

 なんだそりゃ。

 世の中の仕事は,個人経営の小さな商店から,小さな企業から,みんな大手が横取りしてしまって,大きな仕組みで,アルバイトで動かせるような仕組みでもって,低コストで動かすような世の中になった。

 世の中にある仕事っていうのは,もうそういう仕事しかないんだよ。

 もともと,高度成長期と呼ばれた時代だって,素人の若者は,タダ同然で働かせてもらって,数年のちにようやく半人前になって給料がもらえて,10年経って1人前の給料がもらえたりしてた。

 大学を出ただけで,どれだけの仕事ができると思ってるんだか。

 雇用側も,日本人の若者はすぐ休むし怠けるしで,主婦や外国人のほうがよく働くという。

 働きたくないのに,無理して働くことはない。
 親元にいて,養ってもらえる余裕があるのなら,新卒だからと就職する意味だってよくわからないんだろうし,アルバイト程度だって身に入らないのなら,その仕事を大切に思うひとたちに納得して席を譲ってあげればいい。
 ついでに芸術や文学や学問をつきつめて親の財産ごと費やしてみるのが,よほど世の中のためになる。

■それでいて,雇用したとたんに,毎月の固定給をいただけるのを権利と振りかざして,もし,会社が倒産しようものなら,不払いの給与をすべて払え,そのうえなんたらの賠償やら,今後の保証やら,全部よこせと元経営者に押し寄せ,経営者の家族一同から,一銭残らずむしりとらないと気が済まない。それどころか刑務所にぶち込め,一生もって償えと言わんばかりだ。

 それまでに経営者がどれだけ損をとって,給与を支払い続けていたんだろう。
 自分たちは,報酬に見合うだけの労働をしてきたんだろうか。
 もし,そうでなければ,それをなんとかしようとは微塵たりとも思わなかったんじゃないのか。

 放漫経営なんていまどきそうはあるもんじゃない。
 あるとしたら,公共のなんたるかの関係で仕事がまわってきたり,まわしたりできるひとたちのところだ。

 そういうところも,この不景気で見えるようになってきた。

■働いても必ずお金になるわけではない。

 損することも多い。

 それでも果てしなく続けるのが仕事だ。

 そうやって日々暮らしていく中に幸せをみつけられずして,何を幸せというんだろうか。

 …なんて,徒然と書いてみた。

 まとまってない文章でどーだかと思うが。
 きょうは,朝からあっちの方面,こっちの方面,そっちの方面,ちーとストレスたまったんで,いつも思ってることのうちの端っこを気晴らしに書きなぐってみた。

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