2008/10/08

投資ってやっぱ眉唾。

■マクロには。

 日本の株が新興銘柄を始めに一部を除いて下がり続けてる。もうここ何年も10年も。

 株が下がるってのはさ、株券を発行した企業には、直接的に損害はないんだよね。
 最初の発行時にそれだけの額のお金をもらって、あとは、上がろうが下がろうが。

 高い利息を払って土地社屋などや経営権の一部などを担保に取られて銀行から借りるよりも,株券を発行して買ってもらった方がイイに決まってる。お金を自前で印刷するようなもんだ。

 確かにあまり下がり続けると、買い占められてのっとられる危険はあるけれどさ。

 変な話、市場価格が発行時の10分の1になったら買い戻して、また売れば、ただそれだけですごい利益率の商売になってしまう。

 本業が赤字でも、それでなんとかやっていけちゃうね。

■で、いま、まさに、それに近い状態になってきてる。
 株だけじゃないね、土地や不動産をはじめ、証券化できうるすべての手段が総動員されている。

 日本だけじゃないね、全世界的に例外なくそうなってきている。

 でも、買った人は、支払った金額に見合う商品を手に入れたわけじゃない。
 ただ、リスクを買っただけだ。
 お金は消えてしまった。

 市場に関わった多くの人の懐からお金を引き出して、集金をしただけだ。

■米国も結局は他国の資産を食いつぶす仕掛けがばれて大変なことになって。
 気がついたら、今度は全世界が、米国のどっかのために集金をされてたってことだ。

 …つまりは,既存の国々がすべて資金不足になっていて,それを補うために集金をし続けているといったところなんじゃないかー。

 あらゆる投資,そして,最近流行りのFXっていうのとか,みな,結局は集金するための仕組みなんじゃないかなぁ。

■保険や、年金や、基金、預かった資産をもとに資金運用して云々,といったことを生業とする企業や公的機関の業務もやがて行き詰まる気がする。

 といっても,そういうのは結局は有限責任だから,破産したら税金から拠出されたり,投資額の目減りという名目で一般庶民に分散されておしまい。

■自分で会社やってると,会社で金借りるのも代表者の連帯保証が必須だったりして,自分の命と引き換えになってどんづまる。

 そのへんの不公平はどうなんよと思うけれど,そういうこと考えると結局はダイレクト感の違いだけなのかもねー。

 自分らはまだわかりやすいだけましかもねー。

■たぶん今は何しても儲からんのよ。
 商売が商売たり得ない世の中になってきててて,ひじょーに薄い利益をどこに集めるかで争ってて。

 まっとうな商売の利益でまかなえないところばっかりで,それらはどっかから集金して自分たちの食い扶持にしてる。

■これさ、食糧問題(農業問題)も同じだよね。

 お金もどきが,たくさんたくさんつくられているのに,
 お金も、食べ物も、全世界の必要量をまかなえていないんだ。

 というか、食べ物や、水や、燃料や、その他の生活必需品、そして嗜好品、全世界の必要とされている量に到底間に合わなくなってきてるのが、お金が、というかお金の価値が、足りなくなってきてる理由なんだよね、きっと。

 こうなってくるとさ、お金を持ってる人になることはもちろん重要だけれどさ、それは二次的なことで。
 モノを持ってる人、というか、持ってるだけじゃ減っちゃうわけで、モノを作ってる人になることが重要になってくるよね。

■投資なんていう言葉に目を奪われても、集金されちゃうだけだよ。
 お金やモノを動かしたって、減っていくだけだよ。

 それは投資だけじゃなくて、まっとうな商売もそうなっちゃってるんだから。

 自分自身で何かしらの価値を作り出せなくっちゃ、食べていけないよ。
 それは資格かもしれないけれど、それもまだ間接的。
 結局は、人が欲しがる何かを、自分の手で、知識で、作れるか、してあげられるかってことだ。

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